|
解題:インフォテール OR 情報論
1948年、クロード・シャノンは、通信の統計理論に関する論文をベル電話研究所の社内技術誌に寄稿する。情報革命のはじまりである。「コミュニケーションの数学的理論」と題されたその論文に記された2つの方程式は、情報理論の支柱としてこれまでの(そしてこれからも)情報革命を支えつづけている。
2つの方程式は、情報に関する2つの量をあらわしている。ひとつは「ある事がらに関する知識を得るのに必要な情報の量」である。単位はbit(ビット)。もうひとつは「伝えられる情報の緻密さをあらわす量」である。単位はbps(ビット毎秒)。今では単に「情報量」「転送レート」としてしか語られていないが。
知識は情報の量として数値であらわすことができる。それだけでなく、知識のクォリティでさえ単位時間に伝えることができる情報量として数値化できる! これは、情報を理論の根っことする私たち「羊をめぐるマーケティング」にとっては大きな幸運だった。たとえば、こんなふうに言いかえることによって。商品情報とは商品に関する知識だ。それはbitで数えることができる。わかりやすさとは、結局、了解のスピードのことだ。それはbpsで測ることができる。
*
Wisdom Networksの社名は、しばしばDIKW(DataInformationKnowledgeWisdom)ヒエラルキーとして引用される知の階層に由来します。Phenomena(現象)を加えたのは、現象(事がら)が観察できなければデータがとれないからですが、羊のマーケティングでは、論をシンプルに進めるためにあえて段階をはずし、ロゲルギスト木下是雄さんの「理科系の作文技術」で使われた次の定義を借用して「情報」をくくりなおしています。
「情報とは、事実(状況を含む)について人に伝える知識、または人から伝えられる知識」
情報のロングテール
情報のロングテール・その2
アマゾンの巨大倉庫
インフォテール宣言
知らんもんは買えん
購入理由のべき乗則
商品情報のニッチ
[目録]マーケティング戦略論
[目録]マーケティングの実際
[目録]ブランドとその周辺
参考文献: 「美しくなければならない」G.ファーメロ編 註:「情報をビットで刻む」(I.アレキサンダー)はこの中の一章。
「理科系の作文技術」木下是雄
* シャノンの論文は今でもベル研究所のアーカイブ(PDF)で読むことができます。
「コミュニケーションの数学的理論」クロード・シャノン
* 余談ですが、「DIKW」ヒエラルキーおよび訳語としての「情報」の出典については面白い逸話が紹介されています。それぞれ
「The Origin of the DIKW Hierarchy 」Nikhil Sharma
「情報概念」ISED
を参照してください。
ここまで読んだらチェック!
プラズマテレビなら麹町で -知恵のネットワークス
|
ビジネス ( 16 )
IT 情報通信技術 ( 31 )
インターネットCMの短い歴史 ( 32 )
羊をめぐるマーケティング ( 14 )
マーケティング戦略論 ( 42 )
マーケティングの実際 ( 92 )
大不況のマーケティング ( 27 )
One to One 再発見 ( 15 )
ブランドとその周辺 ( 27 )
情報のロングテール ( 19 )
Web 2.0 ( 15 )
アマゾンはリアル店舗 ( 12 )
ヤフーの考古学 ( 25 )
裏ドラッカー ( 22 )
世界の街から ( 122 )
ライブラリー ( 22 )
特ネタ本ライブラリ ( 8 )
世界のビール ( 16 )
その他 ( 6 )