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ニューヨークの老舗百貨店ロード&テーラーが、移動遊園地付きの高層マンションに生まれ変わるらしい(NEW YORK OBSERVER 2006.9.11号)。移動遊園地付きの高層マンション(a carnival of entertainment topped by a tower of condos)とは凝った言い回しだが、ま、六本木ヒルズみたいなもんでしょうか。

ロード&テーラーといえば、1826年創業の老舗中の老舗で、アメリカではじめて定価販売を謳い文句にしたところなど、わが三越に相通じるところがある。もちろん、三越のほうが大先輩だし、若干のスキャンダルを除いて身売り話もまだ起こっていないのは貫禄だが。ロード&テーラーは、とっくの昔にデパート・チェーンのメイに身売りしていたし、そのメイも競合のフェデレイテッドに昨年の3月に買収されていた。
その時点で1000近くあったの両社の店舗数は、その後の統廃合で約800店舗に減少。その後の9月には、メイ傘下の店舗名をすべてメイシーズかブルーミングデールに変えるというプランが発表(鈴木敏仁のRetailweb)されていた。ロード&テーラーは、そのどちらにも似つかわしくなかったらしい。で、売りに出された。買ったのはNYのデベロッパーを中心とする投資家グループで、そこから冒頭の記事が生まれたという次第。
ところで、フェデレイテッドの一連の施策の狙いは、デパート業界のブランド再編であり構築だと鈴木敏仁さんは観測している。
「フェデレイテッドによる店舗名転換戦略の思惑は、ナショナル統一ブランドの確立にあります。他のチェーン店は店舗名は一つなのに、Dpt業界だけは一杯あるため、前者は1つの広告キャンペーンで済むのに、後者は複数作らなければらならない。このコストは小さくないというわけです」 - フェデレイテッドがロード&テーラーを売却(鈴木敏仁のRetailweb January 14, 2006)
ウォルマートや、ターゲットや、なんやかやに対抗するためにはマーシャルフィールズもカウフマンズもロビンソンズ・メイもフォリーズもヘクトズもファイリーンズもいらない。ましてロード&テーラーはすでに滅びたブランドである。似たようなゾンビはそこら中に這い回っている、というわけだ。日本の百貨店もいずれそうなるかもしれない。そのころには百貨店という業態もなくなっているかもしれない。
それにしても。それにしても、店舗の統廃合はブランドの統廃合のためであり、それは広告キャンペーンの費用対効果を高めるためであるいうのは、うーむ。
本日の知恵のネットワークス:
NEW YORK OBSERVER
鈴木敏仁のRetailweb
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