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日付 2007/04/19 12:46
 
タイトル ( RED )もうひとつのCRM(羊)
 
カテゴリ
マーケティングの実際
 

U2 ボーノのボストン公演の当日、会場周辺は「( RED )」と書かれたジャケットやTシャツ、時計、リストバンドなどを身に着けた人たちで、あふれかえっていた(井上滋樹「街で見つけたユニークメディア」宣伝会議 2007.4.15)。

ということで、またぞろCRMである。同じCRMでも Customer Relationship Management の方ではなく、Cause Related Marketing、わが国では大義名分マーケティングとか社会貢献マーケティングとか決まった呼び名はないようだが、何らかの慈善団体と企業がタイアップする形で、消費者に販売する商品・サービスの売上の一部(または全部)を慈善事業に寄付するという仕組みのマーケティング技法を指す。1983年のアメリカンエクスプレス「自由の女神修復基金」を祖とする。社会貢献(スポンサード)だけなら、たとえば宝酒造の「カムバック・サーモン」は1979 年にスタートしているが、売り上げの一部を寄付金に組み込むというプログラム化されたキャンペーンをさしてCRMと呼ぶことが多いようだ。ニュース(6ヶ月前?)としてもマーケティング手法(since 1983?)としても新しくもないが、宣伝会議に載ったということで、アメリカのCRMの現状をざっと覗いてみる。色に注目。

( RED )
ボノが共同創設者として名前を連ねるアフリカのエイズ患者救済プログラム。ユニークなのは「これはチャリティではない。ビジネスだ」と自ら宣言していること。( RED ) は商品(群)ブランドだ。主な参加企業は、モトローラ、AMEX、GAP、エンポリオ・アルマーニ、コンバース、アップル。余計なお世話だが、アルマーニでもGAPでも、REDと書かれたジャケットは見つからなかった。リストバンドはどこにも見当たらない。


Race for the Cure
スーザンGコメン基金が主催する基金集めのためのスポーツ・イベント。「生命に危険のある疾病として乳癌を根絶する」ために1982年に設立された同基金は、いち早くCRMプログラムを取り入れ、トレードマークであるピンクのリボンは、癌研究のための資金調達活動の最も有名なシンボルとなった。昨年には100万ドルクラブも結成されている。会員にはアメリカン・エアライン、BMW、フォード、ワコール・アメリカなどが名を連ねる。


LIVESTRONG
2004年にアメリカを中心に世界中で大ブレイクしたシリコン製の黄色いリストバンド。1個1ドルで販売され、集まった代金はすべて癌研究や癌患者支援にあてる。仕掛けたのはランス・アームストロング財団。この財団は、精巣がんを克服しツール・ド・フランス7連覇という前人未到の偉業を達成したランス・アームストロング(Lance Armstrong)によって創設された。世界中で約5500万人が黄色いリストバンドを着けていると報告されている(2005年)。プロダクト・ブランドとは特に連携しているわけではなさそうだが、イベント・スポンサードという形でナイキが協賛している。


YOUTHAIDS
ここも赤だが、スタートはこちらの方が早い。ユースエイズは若者のエイズ感染を防ぐために貢献してる慈善団体。とくに統一されたシンボルは見当たらないが、たとえば2005年からALDO FIGHTS AIDSというキャンペーンを継続している靴・バッグメーカーのALDOでは、若者に人気のドッグ・タグを販売している。リーバイスやAOL、バージン・ユナイトなども参加している。


iGive.com
新技術の出現とともに、CRMにも新しい風が吹く。一例はそう、インターネット上で生じた「与えるショッピング・モール」iGive.com。1997年以来、400を超える協賛企業から買い物をし、かつ18,000を超える非営利団体に購入額の39パーセント以内(典型的なレイトは3パーセントだが)を寄付する機会をユーザーに提供している。モールの目玉ストアとして、ランズエンド、バーンズ&ノーブル、デル、イーベイ、オフィスマックス、プロフラワーズといった一流どころが名を連ねる。アマゾンも参加している。ちなみに、ランズエンドのレイト(寄付率)は2.8%、アマゾンはスペシャル・レイトだそうだ。


 [関連エントリー]

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本日の知恵のネットワークス:
CRM=Cause Related Marketingに関する詳しい解説は

寄付金ショッピングの変遷(笑ビズ)

"Cause-Related Marketing": Why Social Change and Corporate Profits Don’t Mix(Center for Media and Democracy)


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投稿者 CMO
 
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