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前稿「ウェブ・ニーテンゼロの来歴」では、Web2.0(またはWeb 2.0)という用語は、2005年秋のWeb 2.0カンファレンス(の報道)を境に急激に認知度が高まった、それはWebサービスやソフトウェアの新しい流れとして意識されていた、という話をした。同じ頃の日本では、小林祐一郎さんが、Web 2.0的サービスが次々とあらわれておりこれを経験しないことには新しい時代に乗り遅れるぞ、というようなことを言っているという話も紹介した。
その小林さんが、ほぼ1年後の2006年11月に、富士通の「中小企業のための経営支援情報」サイトの「ウェブマーケティングの新潮流」という特集記事の中で、「最近ではウェブ2.0という言葉がブームになっており、従来からのホームページの常識が、大きく転換する時を迎えています」としたうえで、次のような論を展開している。要点だけ箇条書きにすると・インターネットがブロードバンド常時接続環境へと変わり、ユーザーの行動が変わった・ユーザーは主に「検索」と「コミュニケーション」をするようになった・この行動が企業のホームページのあり方に大きな影響を与える・積極的に「繋がり」を生むための施策がホームページに求められる・それはSEOとコミュニティ・マーケティングだ、というようなものだ。
どう読んでいいかも定かではなかったWeb 2.0はたった1年で市民権を得てウェブ・ニーテンゼロとなり、ユーザーはこの新しいネット環境を自在に使いこなすようになった、と小林さんは主張する。その根拠として彼はブログとSNSを持ち出す。
近年ではブログ、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)など、無料で使える高機能なコミュニケーションツールが多数登場しており、2006年3月 の段階で、ユーザー数はブログ868万人、SNS716万人と言われています。のべ約1,600万人が日常的にウェブ上に日記を書いていて、そこに友人や ネット仲間がコメントを書き込み、コミュニケーションが行われているのです。 - ウェブマーケティングの新潮流~業績アップにつながるホームページの新常識~第1回 「ホームページ」の常識が変わった
だからこれからはクチコミだ、というのが小林さんの以後(第2回~第5回)の展開だが、本当にそうだろうか?
企業の情報発信が、テクノロジーの面でもコンテンツの面でも顧客のブログやSNSに頼るしかないとしたら、これほど情けないことはない。だとしたらWeb 2.0ムーブメントはマーケティングの敗北であると言うに等しい。(以下次号)
[関連サイト]
ウェブ・ニーテンゼロの来歴(羊)
ウェブ・ニーテンゼロの現在(羊)
ウェブ・ニーテンゼロ的日常(羊)

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