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日付 2007/08/20 14:05
 
タイトル ネット販売のニーテンゼロ(羊)
 
カテゴリ
Web 2.0
 

企業の情報発信が、テクノロジーの面でもコンテンツの面でも顧客のブログやSNSに頼るしかないとしたら、これほど情けないことはない。だとしたらWeb 2.0ムーブメントはマーケティングの敗北であると言うに等しい、という話を前回した。ところが、たとえば織田浩一さんのように「はい、その通りですよ」という人があらわれたりして、ウェブ・ニーテンゼロは一筋縄ではいかない。

ウェブ2.0という言葉が巷で流行っているが、単純にウェブ2.0をマーケティング、あるいは広告という枠で考えてみると、消費者が簡単にいろいろ意見を出したり、それを共有できるような環境が生まれているのではないか。マーケティング的には、ウェブ2.0と言うのはクチコミに関連する部分が大きいのではないかと思っている。
-「次世代広告テクノロジー」Part 1広告はどこへ行く?(PDF)

従来のマーケティングコミュニケーションではマスメディア(TV広告など)であれネットメディア(ヤフーなど)であれ、企業からの「一方的」な情報提供であったのが、ウェブ2.0の環境ではそうでない。世の中に出回っているいろいろな意見、情報を分類してくれたり、ランキングを示したり、評価したり、それらを共有するシステムができている。この環境=クチコミプラットフォームが企業の広告戦略を変える、と織田さんは主張する。

ことをマーケティングに限って、ウェブ・ニーテンゼロが消費者の参加を容易にしたという部分は買える。消費者参加型のネット環境をクチコミプラットフォームと称するのも、まあ目をつぶろう。しかし、この環境すなわちクチコミプラットフォームが広告戦略を変えるというのは、織田さんの勘違いだ。それどころか、消費者参加型のネット環境はWeb 2.0(テクノロジー)出現以前にもあった。その代表は、アマゾン。

アマゾンはオンライン・ショップならではの利点も、もちろん、数多く持っている。と言うか、先に「ワン・ツー・ワン・アマゾン(羊)」でも取り上げたように、アマゾンは、先頭を切ってネット販売の仕組みを開発し、成功している企業の代表だ。オンラインならではの威力は、UGC(ユーザー参加型コンテンツ)の分野にも顕著に現れている。アソシエイト・プログラム、レビュー、レーティングがその代表だ。
-アフィリエイト-逆説のCRM(羊)

アマゾンに始まる消費者参加型のシステムが時流に乗って勢いを得たとし、この流れを「ネット販売2.0」と名づけて鈴木敏仁さんは次のように言う。

今までのネット販売はいわばカタログだったわけですね。リテーラー側が提示し、お客が見て買う。情報の流れは一方通行でした。ところがアマゾンが、消費者に商品評価をさせてしまうシステムを作って成功してしまった。ユーザーがサイト構築に積極的に参加してしまうという意味で、ウェッブ2.0型の新しいパラダイムを作った。
つい最近まで、ネガティブな評価が増えるのを恐れて、大手リテーラーはこの仕組みを横目で眺めてきました。しかし、ぼつぼつと取り入れる企業が出てきて、うまくいってしまい、保守的な業界にも少しずつ浸透し始めています。
私の知る限り、ターゲットホームデポロウズウォルグリーン等が商品レビュー&レーティングのシステムをすでに取り入れてます。これに、ようやくウォルマートも重い腰をあげたということです。
この商品レビュー&レーティングのシステムについては、いろいろ分かってきていることがある。ポジティブな評価の方が多いこと、ネガティブな評価は潜在的な問題点を洗い出す有効なツールになること、評価を知ってからかうので返品が減ること、などですね。
-ウォルマートがネット販売2.0へ進化

アマゾン以下ネット販売のサイトは、商品情報(コンテンツ)としてUGC(ユーザー参加型コンテンツ)を提供し一定の成果をあげているのであって、広告戦略が変わったわけではない。

[関連サイト]

マーケティングはコミュニティに勝てない?

ウェブ・ニーテンゼロの来歴(羊)

ウェブ・ニーテンゼロの現在(羊)

ウェブ・ニーテンゼロ的日常(羊)

[本日の知恵のネットワークス]

次世代広告テクノロジー (単行本(ソフトカバー))
織田 浩一 (著), 高広 伯彦 (著), 須田 伸 (著), 湯川 鶴章 (編集)



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投稿者 CMO
 
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