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日付 2007/08/28 13:23
 
タイトル 銀座4丁目のスプラッシュ(羊)
 
カテゴリ
マーケティングの実際
 

ホームページ(ウェブサイト全体の玄関にあたるページ。ウェルカム・ページとも)をR.O.I.で考えている企業は、日本ではめったに見られないようだ。スペースだけに限っても、坪当たり単価で見れば銀座4丁目をしのぐと思われる企業がゴロゴロしているにもかかわらず、である。なぜ、こんなことを持ち出したかというと、ホームページでスプラッシュしている日本企業が後を絶たないからである。スプラッシュというのは泥などが飛び跳ねるという意味だが、ニールセンはこれを、飛ばしてみるしかできない(無駄としかいいようがない動画など)の意味で多用している。

スプラッシュページとは、ホームページの前に表示される飛ばし見用のページで、数秒間待つかクリックしない限り本来のホームページにたどり着けないため、ユーザーに無駄な時間を使わせてしまうページのことだ。
- J.ニールセン「ウェブ・ユーザビリティ」

この「ウェブ・ユーザビリティ ― 顧客を逃がさないサイトづくりの秘訣」が出版されたのは1999年(邦訳は2000年)。ニールセンは、そこで紹介された1990年代のガイドライについて、「22%は、デザイナーたちが昔ほど過ちを犯さないようになってきたおかげで、今では問題ではなくなりつつある」と指摘しながらも、次のようなフォローも忘れない。

たとえば、スプラッシュページの利用は避けるべし、というガイドラインを例としてみよう。1990年代にベストセラーとなったあるウェブデザインの本では スプラッシュページを大いに推奨していたが、そのために私は1999年にそれらに猛反対する運動を展開せざるを得なかった。しかし今では、自分の講義でスプラッシュページについてわざわざ言及しなくなった。良識あるデザイナーなら、ウェブサイトの入り口にスプラッシュページを用意することはなくなったからだ。ただし、いまだにスプラッシュページを要望するクライアントがいないわけではないので、われわれはいまだにこのガイドラインを各種の書籍に掲載しており、このわずらわしいデザイン要素は使うべきでないとデザイナーがクライアントに忠告する際に、ユーザビリティ調査の結果を文書として示せるようにしている。
- ウェブユーザビリティガイドラインの変動性 vs. 安定性

この点に関して、日本の企業ホームページの現状はどうだろうか。日経BPコンサルティング(東京・港)がまとめた「Webブランド調査」の2007年第3回の調査結果から、適当に選んだ企業10社についてあたってみた。企業名は次の通り
東京ディズニーリゾート
カルビー
Sony Japan
アサヒ飲料
日本ハム
カゴメ
ORBIS
三洋電機
Sony Drive(TOP B)
象印マホービン
(サイトブランド指数上昇ランキング上位13社より、Google、YahooJapan、ぐるなびを除く)

唯一の大馬鹿野郎(Sony DriveのTOP B)を除いて、今ではさすがに、日本企業といえども100%スプラッシュのホームページは見られない。ただし、ここで冒頭に戻るわけだが、銀座4丁目で言えば交差点角ともいえるホームーページの最もおいしい部分、上部5分の3から5分の2を、スプラッシュ(フラッシュ)に使っている企業が10社中7社に上る。例外は、オルビス、日本ハム、象印の3社だが、日本ハムの上部3分の1は、「人輝く、食の未来」という意味不明の企業スローガン(リンクボタンあり)、象印の上部3分の1は「日常生活発想」と題された意味不明の写真(リンクなし)。動画を使っていないだけで飛ばすしか能がないといえば言える。また、アサヒ飲料は、フラッシュ画面にカーソルを当てると商品が飛び出てクリックボタンになるという凝った作りだが、クリックしてみないことには次のページがわからないということで失格。と言うことで、合格はオルビスだけということになるが、ここはオンラインショップなので当然といえば当然。極上のスペースで泥を跳ね飛ばしていたのでは担当者の首が飛ぶ。


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投稿者 CMO
 
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