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日付 2009/09/02 15:36
 
タイトル ユーチューブと折り合いをつける(羊)
 
カテゴリ
インターネットCMの短い歴史
 

インターネットCMの短い歴史(羊):その14

ユーチューブの大成功がインターネットCMの進むべき道筋を大きく制限した。テレビCMを流用してオンライン・メディア(ヤフーなど)にそのまま流すリサイクル手法は斥けられた。インターネットCMは、テレビCMとは違った道を歩むことになった。というのが前回のあらましである。

それでは、従来のテレビCMはインターネットから姿を消したのかというと、そんなことはまったくない。ユーチューブがリサイクル資源を一手に引き受けたのである。リサイクルできるのは話題になったCMだけ、という但し書き付きで。

今回はちょっと寄り道をして、ユーチューブというコントロールできないメディアと、企業がどう折り合いをつけていったのか見てみる。どんな具合かというと、たとえばソニーのブラビア


ソニーBRAVIA(弾むボール) ソニーブラビアテレビのテレビ広告。歌:ホセゴンザレス-ハートビート。(星5つ)3 年前 再生回数 1,675,194 回(buraknn 2006.02.24)

ソニーの「color like no other」キャンペーン。最も早いユーチューブ・デビューは2005年11月であるが、4:3画面で1分バージョン。テレビ放送を録画したものと思われる。上記(buraknn)はワイドで2分30秒。元ネタはSony Braviaのサイトで、ここでSony BraviaのCM(ロングバージョン)を流したのである。下の写真がそうだが、今は見ることができない。


これが高画質ロングバージョン。H264コーデックを使っており、再生にはQuickTimeが必要。BRAVIA Commercial: Extended version(リンク切れ)

これに気を良くしたかどうかは知らないが、ソニーは、オンライン・ビデオを積極的に活用するようになる。現在のソニーグループのポータルサイト(国内)のサイトを覗いてみればわかるが、動画付きのニュースリリースを配信している(国内ではソニーだけかも知れない)。しかも、ソニーはそれらの動画をすべて、ユーチューブの「ソニー公式動画チャンネル」に登録している。


Sonyさんのチャンネル

ユーチューブで再生(視聴)回数が200万あっても、テレビ視聴率5%(国内)で1回の露出にしか相当しない。しかも、一般ユーザーがユーチューブに投稿するのは、良くも悪くも話題になったCMだけである。販促効果はまったく計算できない。もし、ユーザーが本気でビデオ情報を求めているなら、そんな不確かなメディアに期待するより、納得のいくまで自前でビデオを作って自前で流した方がよっぽどスマートだ、と考える企業が現れるのに時間はかからなかった。

ソニーもそうだが、お手本といえばアップル、アマゾン。彼らはユーチューブが登場する前からビデオ使いの名手だった。見ればわかるように、ビデオでの商品説明は、テキスト(と写真)だけの場合よりも情報量が段違いに多い。ビデオでなくては説明の難しい機能もわかりやすく説明できる。そのビデオがユーチューブで広まれば、それはそれで結構なことだ。というわけで、コントロールは難しいが、ユーチューブと折り合いをつけようとする企業が増え始めたのだ。

連載:インターネットCMの短い歴史(羊):

Let-it-go(ほっとけ)メディアの出現
服従するニワトリ
2004年のキーワード
Flashビデオ、2004年のゲームチェンジャー
アップル、アマゾン、クロスメディア
リッチメディア広告の現代的諸相・海外編
リッチメディア広告の現代的諸相
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広告量の減少とインパクトを求める傾向
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インターネットCMの短い歴史(序)



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投稿者 CMO
 
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