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日付 2010/03/01 11:25
 
タイトル 「あらゆるものが目立っているというのは(羊)
 
カテゴリ
情報のロングテール
 

何も目立っていないのと同じだ」というのはニールセンの有名なコラム「優先順位をつけろ」冒頭の一節である。ウェブサイト編集つまずきの石はすべてこの32文字(原文では9語)に要約されているといってかまわない。

今日のウェブで最大のミスは、あらゆるものを目立たせすぎることだ。色やアニメーション、ブリンク、グラフィックの使い過ぎだ。ページ上の全要素が「私を見て」と叫んでいる(一方、他のデザイン要素も「いや、オレを見てくれ」と叫んでいる)。あらゆるものを強調すると、何も強調したことにならない。 すべてを平板にしたのと同じくらい悪い。
- Jakob Nielsen博士のAlertbox(1999.10.17)

この発言のあった1999年当時は「ウェブデザインと印刷デザインの違いが理解されていないこと」がつまずきの原因であるというのが、ニールセンの診立てであった。

印刷デザインは2次元であり、そこではレイアウトに多大な注意が払われる。読者がページをめくれるのは 当然としても、違う見開きの間に実質的な関連性を持たせるということはめったにない。典型的には、各見開きがひとつのデザイン単位となって固定サイズの キャンバスを形作っているのだ。中には新聞紙やポスターといった巨大なキャンバスもある。
 
Expansión(スペインの新聞)
対照的に、ウェブデザインは1次元であると同時に多次元でもある。 ウェブページとは、ユーザにとって、基本的にスクロールする体験なのであり、キャンバス的体験の対極に 位置するものだ。2次元的レイアウトも少しなら可能だが、各要素の位置関係を固定して、計画どおりの体験を構成できるほどではない。すべての要素が表示さ れるのを待たずしてスクロールし始めるユーザもまれではない。読んでいる時のページのスクロールにしても、ユーザによってやり方はさまざまだ。
- 同(1999.01.24)

それから10年は過ぎたわけだが、さて現代のウェブデザインはこの宿題をどこまでやっつけたのだろうか?ということで、ある分野で代表的ないくつかの企業の主力商品の答案を覗いてみよう(1日現在)。

Apple


東芝:薄型テレビ|レグザ


ソニー:液晶テレビBRAVIA(ブラビア)


シャープ:液晶テレビ/薄型テレビ アクオス


Samsung:Television


パナソニック:プラズマテレビ/液晶テレビ ビエラ



さて、「優先順位を付けろ」(前掲)における導師の評価基準は次の通り。

1. アイテムをリストする場合、ユーザのニーズがもっとも大きいと思われるものをトップに持ってくるか、あるいは目立つようにしておく。
2. 時には、サイト内の奥深くにあるコンテンツを掘り起こして、上位レベルに置いてやる必要がある。何が新しくて、何が話題になっているのか、ユーザに理解してもらうためだ。
ユーザが必要とするものをより多く与えるというのが目的だ。そして、必要なものへのアクセスを容易にしておくこと。これは必ずしも、ユーザが欲しているものと一致しているとは限らない。カスタマイゼーションに よって、ユーザは優先順位を自分で決めることができるようになる。これも、ハイライトすべきコンテンツ、目立たせるべきコンテンツを見分けるための一法だろう。だが、ユーザ自身の選択だけでは、インターフェイスの優先順位付けのための根拠としては不十分だ。私がこれまでに論じたようなメカニズム(ハイパーリンクのこと - 羊注)も、同時に 採用しなくてはならない。こうすることで、自分では必要と気づいていなかったものにまでユーザを誘導することができる。

2010年の現在でも十分に機能しているこの基準に従って、点数の高い順に並べてみた。10年前からこのスタイルのAppleを5つ星として、東芝、ソニー、シャープは似たような構成(おすすめ機種+おすすめ理由)で星3つ。おすすめ機種が分散しているサムソンが2ツ半。何もかもがバナー(広告)に見えるPが星1つ。いかがなものであろうか。


Apple, November 16, 1999(by Internet Archive


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投稿者 CMO
 
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