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日付 2011/10/28 12:28
 
タイトル ウォルマートが苦しい。次はセブンイレブン?(羊)
 
カテゴリ
大不況のマーケティング
 

【ウォルマート】、プロジェクト・インパクトとは?
ウォルマートCOOのビル・サイモン氏は1日、投資家を集めた会議で2009年会計年度で成果を収めた『プロジェクト・インパクト(Project Impact)』についての説明を行った。『プロジェクト・インパクト』戦略とは、ウォルマートの基本姿勢であり価格戦略の『お金を節約して、よりよい生活(Save money, live better)』に、商品戦略の『売れ筋カテゴリーの強化によるシェア獲得(ウィン:win)、新商品のよる成長拡大(プレー:play)、生産性向上の在庫圧縮(ショー:show)』、そしてお客が店で体験するストアイメージ戦略『買物時間の短縮(ファスト:fast)、生産性向上によりスタッフの接客向上(フレンドリー:friendly)、清潔感だけでなく見晴らしの改善(クリーン:clean)』の10の言葉を店舗運営に落としこんだ戦略としている。
- 激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ(2009.04.03)

【ウォルマート】、プロジェクトインパクトで削減した品を戻す?負のインパクトを正せ!
経済情報を配信するブルームバーグは8日、ウォルマートが取り扱いをやめていた商品を再び商品棚に戻しつつあると報じた。一部メーカーからの話によると「幅広い品揃えをもつ競合に行ってしまったお客様を戻すため、ウォルマートは取引を再び開始するためにメーカー数社と接触をおこなっている」という。同社はHBAやシリアル、ペット関連、炭酸飲料、洗濯洗剤のカテゴリーで商品を戻そうとしている。
ウォルマートは昨年、商品数を減らして買いやすい売り場環境を提供する『プロジェクト・インパクト(Project Impact)』を全店に向けて展開した。これにより在庫を7.1%削減でき、バイイングパワーが増したことで粗利益率も向上した。しかし、行き過ぎた商品削減によりバラエティ感が失われ、顧客離れが起きていると推測されているのだ。実際、第4四半期(11月~1月期)では既存店・売上高前年同期比が1.6%減少している。
 同社の広報担当官は「場合によっては、商品SKUを売り場に戻していますが、当社では常に行われていることです。お客様の反応によって、商品を戻すこともあります」と語っている。
- 激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ(2010.03.09)=写真も


↑ゴミ袋も絞り込まれており、NBの『グラッド(Glad)』とPBのグレートバリューだけの扱いだ。


↑プロジェクトインパクトで島陳列が少なくなり通路幅が広がり、大きなショッピングカートでも楽々動ける。景気が回復傾向を示す中、思い切ったアイテム削減があだとなってしまったようだ。

【ウォルマート】 歳末商戦に向けてプライスマッチングを開始
ウォルマートが歳末商戦に向けて積極的な価格戦略を導入します。11月1日から12月25日までにウォルマートで購入した商品に関して、プロモーション価格も含めて他社で同じ商品が安く売られていた場合、差額をギフトカードで返金するというものです。ただし例外があります。ブラックフライデー用の販促価格、期間切れの販促価格、ネット販売の価格、在庫一掃セールの価格、等々。先日のアナリストカンファレンスでウォルマートは、これから数年かけて荒利益率と販売管理費率を下げる、すべて生産性ループを回すことによる改善のよるもので、サプライヤー支援や経済の好転といった外部要因にはいっさい頼らない、と明言していました。これによって価格を下げて行くというわけです。プロジェクトインパクトの失敗から、価格に徹底的にこだわる取り組み姿勢に方向転換しているのですが、今回のプライスマッチングもその取り組みの一環ということになります。
- 鈴木敏仁のRetailweb(2011.10.25)

大不況のおける強者の戦略は、おおむね2つに絞られる。1)戦線拡大によるシェア獲得 2)集中と選択による粗利益率の向上 の2つ(「リスクをとる」羊)。3)新製品(新業態)の開発による市場独占 もありそうだが、それは別に大不況時に限ったことではないので、ここでは省く。

薄型テレビのマーケットで、パナソニックは1)をとり、ソニー、シャープは2)を採って各社ともうまくいってないのは記憶に新しいところである。流通の巨人ウォルマートはどうしたかというと、1)シェア拡大と2)粗利益率向上の二兎を追いかけたのだが、肝心の羊(消費者)は見失った。これはどういうことだろうか?

戦略1)は、大規模な設備投資が必要だから、利益率の低下(短期的)は避けられない。戦略2)は、売り上げの落ち込みは覚悟の上の策である。うまくいくかどうかは運次第で、どちらがどうということは言えない。ところが、ウォルマートは売り上げも粗利も両方とも上げようとして失敗した。「売れ筋」とか「ストアイメージ」とかの「企業の勝手な言い分」を、消費者が支持しなかったのだから、あきらかなミス・マーケティングである。

2年で軌道修正するところは、さすがウォルマートではあるが、とはいえ、小売の輪理論の最大の汚点とされた2つのうち一つが消えたのだから、マクネア健在論者(たとえば、六車さん)には喜ばしい限りだ。残る汚点はセブンイレブン(コンビニ)だが、在庫ロスをフランチャイジーに押し付けて荒稼ぎする手法にも、そろそろ先が視え出した。どんな流通フォーマットが飛び出すのか定かではないが、変革の時は来ている(気がする)。


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投稿者 CMO
 
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