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日付 2012/01/23 13:07
 
タイトル IKEAのゴールデン・トライアングル(羊)
 
カテゴリ
ビジネス
 

家具と家庭雑貨メーカー小売である、スウェーデンに本拠を持つイケアは、8月31日で終わった、2011年度のグループ全体の売上が6.9%増加して247億ユーロ(不動産家賃などを含む総収入は252億ユーロ)、純利益が10.3%増加して29.7億ユーロ、既存店売上が7%増加したと発表した。顧客に対して売価を2.6%引下げたにもかかわらず好調な業績は、売上の増加と経費管理が徹底した事が要因である。同期に7カ所の新開店を行い、4,000人を雇用した。アメリカの店舗の既存店売上は7%増加した。これは主な商品の売価値下げが顧客に指示されている事を示している。
- 若林哲史のアメリカ流通最新事情 2012.01.22

家具業界では、IKEAの一人勝ちが続いている。アメリカの店舗の既存店売上は7%増加した。これは、「主な商品の売価値下げが顧客に支持され」(若林)たのはもちろんであるが、それ以外にも、アメリカ人のライフスタイルに合わすための品揃え、たとえば大きめのソファーや大型のフラットTVを収納できるメディア用の家具などを増やしたり、家具の配達と古い家具の引き取りサービスの費用も引下げ(99ドルでサービス)たりと、いたれりつくせりの施策である。つまり、「うまい、やすい、はやい」のゴールデン・トライアングルが形成されているのだ。

ニュースには触れられていないが、それでは日本のIKEAはどうだろう。ちょっとばかり「デザインが良く」て、「値段が手頃」というだけで、「辺鄙な場所に、車で行って、スタッフの見当たらない広い売り場を歩きまわって商品を探し、自分でピックアップして、車に積んで持って帰る」という、IKEAフォーマットではたしてニトリに勝てるのか?




「イケアはなぜ安いのか?」その理由が店内のあちこちに大書されている(羊=写真 2012.01.21撮影)

1986年の撤退は、まさしく、上記IKEAフォーマットの敗退であった。それが今では、2006年の船橋店を皮切りに。仙台ミニショップを含めて6店舗。今後、数年以内に、関東と関西でそれぞれ最大6店舗ずつの開店を目標としているほか、政令指定都市に出店する計画がある。

日本における成功要因、IKEAのゴールデン・トライアングルは、「北欧デザイン」「低価格」「シャトルバス」が3頂点である。前2者は変わらないので、一番大きな要因は、「シャトルバス」に代表される「はやい=利便性」の充実である。


IKEA鶴浜と大阪駅を結ぶ無料シャトルバスは、大阪市バスの払い下げである。片道40分(羊=写真 2012.01.21撮影)。

シャトルバスだけではない。ピックアップしなくても欲しい商品をマークしてレジを済ませるだけの配送サービス(990円~)や、家具の組み立てサービス(3000円~商品価格の20%)など、DO ITYOURSELFの習慣のない日本家庭向けの施策を次々と打ち出している。

新婚家庭や小さな子供のいる若夫婦など「発展途上家庭」がメインターゲットなので、日用雑貨も充実していて、おどろくほど安い。プレイグラウンド(託児所)もあるが、子供連れの客は3世代同行も多く見られる。若夫婦が買い物、じいさんばあさんは孫と店内遊泳というパターンである。欲しいものがあって、買い物が楽しいとなれば、たとえ車は無くても行かないわけにはいかない。価格、利便性で負けないとなれば「北欧デザイン=うまい」は、ニトリに勝る。WiFiも無料で使えるし。


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投稿者 CMO
 
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